繊維素材の特長を生かした画期的な排水処理用接触材です。
フリンジ糸の微生物層保持性が極めて高く、既存設備の能力アップ、汚泥減容化等を実現します。
特殊形状のフリンジ糸は、従来接触材の問題であった閉塞、一斉脱落の欠点を完全に解消しました。
高濃度高負荷処理が可能で省スペース化を実現します。 低濃度短時間処理が可能で後処理、高次処理にも有効です。
1.コンパクトで省スペース
活性汚泥層が形成され付着面積も大きいことから、BOD容積負荷が大きくとれます。そのため、曝気槽の増設の必要がありません。また、ユニット化(散気装置+接触材架台)をすることで曝気槽の水を排水することなく短時間で工事完了することも可能です。
2. 負荷変動に強く、処理水質が安定、運転管理も容易
フリンジ糸は表面積が大きいため、付着汚泥層に対して排水の接触頻度が高く、BODが吸着分解される為処理速度が速く、安定した水質を得られます。
フリンジ糸に付着した微生物(活性汚泥層)に対してはMLSS、DO、汚泥沈降性等に従来ほどの 配慮の必要がなく、維持管理がとても簡単です。立ち上げも早く容易です。
・既存設備の改善
既設躯体を活用し、躯体を増設することなく2~4倍のBOD処理が可能になります。
・汚泥減容
付着汚泥から食物連鎖が形成され、汚泥減容が達成されます。
剥離汚泥は、安定して一定量が流出するため、下水放流の場合、沈殿槽を通さないで放流することも可能になります。
また、従来型の曝気槽の一部に充填設置することでBOD-SS転換率を5~8割下げるため、汚泥量は激減し、水質も向上します。
・難分解性、特殊排水
フリンジ糸に安定した微生物層が保持される為、馴養が進み分解が可能となります。(PVA,液晶排水、化学工場排水等)。
・高次処理対応
生物処理後の高次処理に使用することも可能です。ユニットを設置し、沈殿槽からリークしたBOD,富貴SSを吸着分解すればエコロジカルで合理的です。
・高SS排水
フリンジ糸の汚泥の付着力はかなり大きく、SS濃度が高くても問題ありません。
・脱窒処理
経糸の中心部は嫌気性で脱窒効果がでます。
充填密度を上げ嫌気ゾーンを増やすことや、間欠運転することで脱窒処理効果が高まります。
揺動床
フリンジ糸が放射線状に四方に突き出している為、循環水流で揺動(振動)し、その付着特性から連続部分表面剥離します。そのため、担体付着した経糸が常に独立し、常時一定量の高活性微生物層が維持されます。
従来の固定床に見られる閉塞、一斉脱落の危険はなく、また流動床で起こる「芋の子洗い効果」での汚泥脱落や、流動床の流出もありません。
フリンジ糸
親水性のアクリル繊維を使用、更に特殊加工することで高い空隙率と表面積を確保しています。繊維表面特性と糸構造から汚泥の固着性は極めて高く、安定した微生物層を形成します。
実証実験設備
実証実験の流れ
1. ラボテスト(テーブル)
生物処理で分解できるかどうかを見極める為の実験ができます。
2. オンサイトテスト
原水の調査および、処理性の検証を一定期間現場で確認することができます。 負荷変動幅や、排水内容の違いによる処理性をみることができます。
【写真手前】
接触酸化槽(保温加工済み)
接触材なし、活性汚泥槽としても利用可能
外寸:850mm×550mm×H2,400mm(配管部除く)
材質:SS
【写真奥】
沈殿槽
外寸:810mm×810mm×H2,100mm(配管部除く)
材質:SS
概要の説明を致します。
ご訪問させて頂き、直接お話を伺います。
お見積に問題なければ、発注となります。
設備機器等搬入、設置を行います。
水質分析や設備管理を行います。
都度、結果をご報告致します。